空挺ドラゴンズの2巻の主役はジロー!ジローがクオーン市で大暴れ?
ではなく・・・1巻で少し過去に触れていたジローの恋物語
「ジロー」がクオーン市で出会った少女カーシャとの淡い恋と別れと旅立ち・・・
空挺ドラゴンズって、そんな湿っぽい話だったけ?
ジローとカーチャの出会い
クオーン市についたクイン・ザザ号の乗組員の面々は意気揚々と街へ繰り出します。
そして、ジローを含めた男の乗組員たちが来たのは娼館。
いわゆる売春宿みたいなところです。
放送が中止になった「異種族レビュアーズ」に出てくるところみたいなところですね。
娼館でマジ緊張のジロー
さて、話はそれましたが、初めて娼館に来たジロー。
仲間たちは娼婦たちと談笑しているが、ジローは緊張しまくり・・・かわいい!
そんなジローをみて、つまらなそうに思ったのか、兄貴分のニコがジローのところにやってきて
「俺たちみたいのは次がいつあるのかなんて、わからねえだからよ」
確かにオロチ捕りは危険が伴う仕事ですので「今」を大切にしないといけいないというのはわかりますが・・
ニコがジローをあおっていたところに、突然ガラスの割れた音。
「困ります! この子はまだ客を取りませんので!」
一人の少女を担ぐほかの捕龍船の男をみていたジローが
「おい放せよ! 嫌がってるだろ!」
ジローが男に声を上げます!(ちょっとジローかっこいい!)
男は少女を投げ出し、ジローを担ぎ上げて仲間と笑う。
「こんなチビがオロチトリだとよ!」と笑う男たちに対して
「あんまりウチの弟分をいじめないでくれる?」とクィン・ザザ号の乗組員がジローを担ぎ上げている男の足を蹴飛ばしたのを皮切りにゴングが鳴り、二組の龍捕りの乱闘が始まる!
どこを向いても大喧嘩。もともと関係のない客たちも喧嘩を始めて店は大わらわ!
少女「カーチャ」との出会い
ジローはどさくさに紛れて、少女のに手を引かれて町に飛び出ます。
少女の名前は「カーチャ」
空の世界を知らないカーチャにジローがみてきた世界の話をします。
祭りが近い町中で、二人は会話は弾んでいましたが、
楽しい会話のあと、寂しそうに、カーチャはジローに「バイバイ」・・・
ジローがみんなに責めらる
クィン・ザザ号では、娼館で喧嘩をした乗組員たちが、ギブスに怒鳴られていたところでした。
そこに帰ってきたジロー。
「おいジロー!もとはと言えばお前が・・・」
と乗組員たちはジローがは責めます。
それはそうですよね・・・
ジローが乗組員同士の大ゲンカの火種を作ったのに、当の本人のジローといえば、カーチャを連れ出し、楽しい時間を過ごしていたのですから、他の乗組員がジローを責めるのもわからないでもないです。
そうこうしているところ・・・
突然――――爆発音とともに、クィン・ザザ号から遠いところに停船していた捕龍船が燃え始めたのです。
クィン・ザザ号の乗組員とギブスが燃えている穂龍船に目をやるとぬっと現れたのは龍でした。
ジローが暴れ龍退治で活躍!
ジローたちクィン・ザザ号の典区民が目にしたのは、動くはずのない「解剖渠(かいぼうきょ)」の龍がなぜか動いていたのです。
暴れ出す龍。
クィン・ザザ号の乗組員たちが、燃えている船の乗組員たちを救助。
町の奥の方にいたミカとタキタは、高い場所からすでに暴れる龍を見つけていました。
なぜ市(まち)の中に龍?
ミカとタキタをめがけて竜が突っ込んできたものだから、慌てて逃げるミカとタキタ。
すると、ミカが龍がおびえていることに気が付きます。
市の衛兵がやってきて攻撃を始めますがミカは制止をします。
「バカ!むやみに撃つな!!」
ミカの忠告もむなしく、暴れ狂う龍は――――光線を放った!
カーチャは無事なのか?
そのころ、娼館では、少女カーチャが外を見ていました。
ジローとの再会を楽しみにしていたのかはわかりませんが、
「お祭りはナシ・・・・か」
港では、ほか商船や捕龍船も空に逃げていっていました。
そこへ、ウラ爺から情報を仕入れたミカが叫んだ。
「あの龍食えるってよ! 良かったな! あのでかいのが食えるんだぜ!」
「私は捕ってもいいわ」
賛同したヴァニー。
すると、クィン・ザザ号の乗組員たちもやる気を出す。
「休暇前の大物捕りだ!」
ジローたちが龍に大苦戦!
大物捕りの準備に忙しい、クィン・ザザ号の乗組員たち。
その時、燃えた捕龍船から、ジローの乗った二人乗りのオートジャイロが空を走り抜けます。
「みすみす300バレルの龍油を持ってかれてたまるか!」
オートジャイロからジローが龍(オロチ)に爆弾が落としますが、暴れ狂うだけ。
激しい、龍捕りのジローたちと龍との戦いが続く。
光線を龍が放つ直前、ジローが至近距離で得物の引き金を引くも倒れない。
光線が――――その龍めがけて、横からクィン・ザザ号が突っ込みます!
果たして龍を討ち取ることができるのでしょうか?
ジローとカーチャの再開
「結局、あるだけの槍を突き立ててようやくかよ」
ニコがため息をつきながらつぶやきます。
何とかジローの活躍もあって龍を討ち取ることができたクィン・ザザ号の面々。
カーチャとの再会
ジローは少女カーチャと再会します。
ジローが店が壊れてたから心配していたことを伝えると
みんな避難して無事だったことをカーシャはジローに答えます。
クィン・ザザ号の男たちが、羨ましそうな目でジローをみていると喧嘩腰の会話が聞こえてきました。
クオーン市側と、先日のを殺し損ねた捕龍船の乗組員たちとのケンカのようです。
そんなケンカの声を聴きながら
「お祭りどころじゃなくなっちゃった」
「あっはははは! 見たかったな。ジローが龍を捕るところ」
とジローとカーシャの会話は弾んでいたようですが・・・
カツレツでお祭り騒ぎ
翌日、死んだ龍は千剖士たちが解体することとなります。
誰もが死んだ龍に祈りをささげる中、ミカが一言。
「解体のしがいがあるな」
千剖士たちは、解体を手伝うミカとヴァニーを見て、
「あの二人、良い腕してる」
その後、クィン・ザザ号のコックのヨシがカツレツを作り、ミカが真っ先に食らいつく。
「ちょっとミカさん! それみんなの分!」
「おい! ミカをカツレツから引き剥がせ! 全部食われちまうぞ!」
遠巻きにそれを見ていたジローとカーチャ。
カーチャが一言。
「まるで……お祭りみたいだね」
ジローとカーチャの別れ
夜明けに、オートジャイロを借りて、ジローはカーチャを誘う。
「カーチャ……俺と一緒に、船に――――」
「そんなに喋ってると、舌噛んじゃうよ」
ジローとカーチャは本心を隠し、空を舞う。
そして地上に降りると、カーチャはジローの肩までの黒髪をつまんだ。
「髪切ってあげる……逢えてよかった。元気でね」
沈黙の中にも髪の毛を通じて会話をしているかのようにジローの髪を切るカーチャ
散髪と別れが終わると、ジローはカーチャと別れ、船に乗った。
ジローとカーチャのまとめ
今回は、シローの切ない別れと龍捕りの熱い戦いがありました!
まさか、殺し損ねた龍がマチの真ん中で大暴れをするとはだれも思っていなかったのではないでしょうか?
せっかくの陸での休息の時間だったはずだったのに、クィン・ザザ号の乗組員にはなかなか安息の日がやってこないようで、読んでいてちょっとかわいそうに思えてきました。
また、船の物語にありがちな淡い恋の物語もジローとカーチャがいい感じでもりあがっていましたし、2巻も読みごたえのある1冊でした。
しかし、ミカはおいしい龍が食べられたらいいみたいですので、それはそれで幸せなんでしょうね。
ミカがみんなの分まで食べてしまいそうになっていた「カツレツ」は確かにおいしそうでしたが・・・
さあ、次はどんな龍飯(オロチメシ)がでるのでしょうか!楽しみです!
3巻ではタキタが船から落ちてしまいますが、果たして船に戻れるのでしょうか?
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