ワンパンマンには153話までに様々な怪人が登場します。
特に現在進められている怪人協会アジト襲撃編になってからは個性的かつ攻撃力の高く強い怪人が増えてきました。
そんな中でも倒す方法があるのか?といえるような分裂を繰り返す「黒い精子」と呼ばれるとても強い怪人がいます。
黒い精子はアジト襲撃編の中盤から顔を出すようになった怪人ですが、黒い全身タイツを身にまとったふざけた怪人のような風貌をしています。
しかし、実際には怪人協会幹部に位置付けられた怪人で、その災害レベルも竜ととても強い存在になります。
153話ではS級ヒーローの中でも武闘派のアトミック侍が苦戦を強いられる存在ですが、いったい倒す方法はあるのでしょうか?
黒い精子は分裂するので強い
怪人・黒い精子は無数の「黒い精子」の集合体というとても奇妙な存在となります。
この説明からアトミック侍は斬れば斬るほど分裂するが力も分散され、弱くなるという考えから無作為に切り付け数多くの分身体を作り上げてしまいます。
昔、何の漫画か忘れましたが、分裂を繰り返して相手をほんろうするのですが、分裂するごとに持っている能力が弱くなってしまい、数は増えるのですが、小さくなればなるほど簡単に倒せてしまう。
という話があったのを思い出しましたが、この「黒い精子」はちょっと違うようです。
黒い精子は、分裂してサイズが小さくなったとしても戦闘能力、ポテンシャルはそのままとなります。
つまり増えれば増えるほど同じ強さの敵が増えてしまうという、最悪の状態が出来上がってしまいます
しかも、恐ろしいことに、この黒い精子は分裂した個体が、それぞれの意思で「合体」してしまうことです。
1体だけでも、それなりの実力を持っている「黒い精子」が分裂をするたびに増えていくことになるのは、考えただけでも面倒なことになりそうですね。
合体をして、単に身体が大きくなるだけでなく、それぞれの個体の力が合算され、さらに強くなってしまい「合体した黒い精子」の戦闘能力が高くなるのです。
そのため、分裂させてももとも強い個体が増えるだけとなり、集合体でも個体の力が強くなるという最悪最強の怪人なのです。
そして、黒い精子の最終手段と呼ばれる合体方法が「細胞結合」です。
この方法は黒い細胞自身がタツマキに解説していますが、一度行えば二度と分解する事はなく、結合した数の分身体が自我の奪い合いをして1つの個体となります。
しかし、怖いのがストックとしては1つになるのですが、その戦闘能力・身体能力は結合した数に比例して高まってしまいます。
このせいで10兆の戦闘能力・身体能力を得てしまった個体にタツマキは瞬殺されてしまう状態となります。
黒い精子はどこまで分裂できる?
斬っても潰しても捩じっても分裂してしまう黒い精子は、アトミック侍の無数の斬撃を受けても分裂する事ができました。
そのため、分裂するのは無限だと考えられていました。
しかし、ONE版の最終決戦にて自分の分身は細胞ストックの数によるものであると解説されていました。
また、この最終戦でキングを敵視するあまり自分の持てる全ての力でキングを倒すと自分自身の細胞ストック数を「11兆4491億71万2554体」と答えています。
この事から単純にこれだけの災害レベル竜の怪人を相手にする事になるという事です。
こうなると戦闘能力が異常に高いとされる怪人協会ボスのオロチよりも脅威になると考えられます。
黒い精子は倒された?
多くのS級ヒーローを恐怖に陥れた黒い精子ですが、最終決戦では怪人となってしまったガロウの攻撃により細胞ストックを全て消滅させられてしまう事態に陥ります。
そのため、攻撃力は高いですが通常の怪人と同じように次に倒されてしまうと復活できない状態になってしまいます。
最初こそガロウに恐怖していた黒い精子ですが、その後最強の怪人と言えるほどのガロウを倒してしまったサイタマに言い知れぬ恐怖を感じてしまいます。
その後更地となってしまったZ市で自分の私物を漁っていたサイタマに懐くポチの姿を見て、弱い怪人なら保護してもらえると考え、自分の小さくなった体を活かしてサイタマに取り入る黒い精子を見る事ができます。
サイタマの力を知っている黒い精子が今後サイタマを裏切る事は考えにくいですが、一応怪人協会の幹部として力を持っていた怪人ですので今後の活動に注目できます。
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