「死役所」カニすべからくの長い病名の病気って本当にあるの?佐尾高慈はどんな病状だった?

カニの生き方の病気って本当にあるの?カニすべからくの佐尾高慈の病状とは?

「死役所」3巻の11条から13条にかけて掲載されている「カニの生き方」という話でお笑いコンビの「カニすべからく」の一人、佐尾高慈がやたら長い病名の病気のために亡くなり、死役所にやってきます。

カニの生き方で佐尾高慈がかかる長い病名の病気って本当にある病気なのか?

カニすべからくの佐尾高慈の病状って現実に起こることなのか?

気になりましたので調べてみました。

 

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カニすべからくの佐尾がかかった病名は?

 

カニの生き方の中で、カニすべからくの佐尾高慈がかかっていた病気の名前は

 

『家族性アミロイドポリニューロバチー』

 

という病気でした。

 

その病気について相方の高関一文に対して自分の病気を説明するシーンがあります。

佐尾高慈は「遺書」という形で高関に病気のことを伝えています。

「家族性アミロイドポリニューロパチー」という病気は遺伝性の病気。

父親も同じ病気にかかって亡くなっているということ。

そして、発症してしまうと余命が10年と言われていること。

佐尾は28歳の時に発症しており、もう余命がないなど・・・

 

佐尾が高関にあてて書いた「遺書」には、遺伝性の病気で死ぬ運命から逃れられないことがつづってありました。

 

佐尾と高関は「カニすべからく」というお笑いコンビの相方であり、学生自体の友人でもあります。

 

「カニすべからく」の二人は、お笑いコンビとして大舞台である「デッドオアコント」というコントのコンテストに出場することが決まっており、その寸前に佐尾の病気のことを「遺書」という形で知った高関は佐尾に対して

「なぜ、友達なのに教えてくれなかった」

と悲しみ、怒りをあらわにします。

「病名が長くて君には覚えられないと思ったから」

と答え、二人で大笑いをしてしまいます。

 

自分が死ぬかもしれないという深刻な病気でさえ、笑いにかえてしまう。

そんな芸人根性がスゴイな!と感じました。

 

「家族性アミロイドポリニューロバチー」は本当にある病気なの?

 

家族性アミロイドポリニューロバチーは現実にある病気の名前です。

 

神経系の病気であり「カニの生き方」に出てきたように遺伝性の病気とのことです。

そのおもな症状は

  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 吐き気や嘔吐
  • 尿失禁や排尿障害
  • めまいや立ちくらみ
  • 不整脈や動悸
  • 筋力低下
  • 運動神経障害

などがあり、多くは20~30歳代に発症するそうです。

また、病状が進むと歩行障害により歩けなくなり、心不全や尿毒症などによって亡くなってしまうこともあるようです。

しかし、難治性の病気ではありますが、病気の原因は判明しており、早期発見の場合は肝臓の移植や薬物療法などの治療法が確立しているようです。

 

「カニすべからく」の高関ではないのですが、確かに長い名前の病気ですし、原因などを調べてみると難しい言葉がたくさん並んでおり、よくわからなかったのですが、「カニの生き方」で佐尾がかかっていた病気は現実にある病気だったことがわかりました。

 

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佐尾はどんな病状だった?

 

「死役所」3巻の表紙は、佐尾が車いすに乗っている姿が描かれています。

家族性アミロイドポリニューロバチーは歩行障害を伴うことがあるとのことですので、車いすでの移動が必要となっていた状況は現実の病状に即しているものだと思います。

また「カニの生き方」の中では佐尾が下痢と便秘を繰り返している姿が描かれていますが、この症状も家族性アミロイドポリニューロバチーの症状を調べると主な症状として載っていました。

ただ「カニの生き方」では「発症したら余命10年」と描かれていましたが、この点についても調べてみましたが、余命について書かれていた資料は見つかりませんでした。

もしかしたら、余命など個別なケースについては、それぞれの症例として分権などがあるのかもしれませんが、私が調べた範囲の中では見つけることができませんでした。

それにしても、あずみきし先生がこの家族性アミロイドポリニューロバチーについて詳しく調べられて作品を作られていることがよくわかりました。

 

「カニの生き方」の病気についてのまとめ

 

今回、調べてみて「カニの生き方」に出てくる「家族性アミロイドポリニューロバチー」という長い名前の病気は実在する病気であることがわかりました。

結局、佐尾はお父さんと同じように「家族性アミロイドポリニューロバチー」によって亡くなってしまいます。

遺された高関は一人で舞台に上がり、観客席に向かって佐尾への熱い思いを語るシーンがあり、泣けます!

逝くものの思い。そして、残される者の思い。

それぞれの思いがお互いに相手を思っていることにとても心を打たれました。

「死役所」の話は亡くなってからの話ですので、亡くなることはわかっているのですが、何とか助かる手段はないのかな?と思いながら読んでしまいます。

だから、よけいに切なくなるんでしょうね。

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