現在、人気沸騰中の話題の漫画「死役所」
今回は理不尽な理由で殺されてしまった坂浦真澄という男性の話です。
死役所4巻19条の「人を殺す理由」という話ですが、坂浦真澄は殺された理由がわからないまま死役所に現れます。
殺された理由がわからないまま、死んでしまうなんて悲しいことですよね。
作品的には、加害者と被害者の名前に秘密があるようです・・・
坂浦真澄はなぜ殺されたのか?
結果的に坂浦真澄は自分を殺した犯人が、元従業員であり、坂浦真澄の父親を強殺した原島憲治であったことを知ってしまうのです。
そして、殺された理由が「さかうらみ」だったことを悟るのです。
坂浦真澄は死役所で自分が殺されるまでの時間を振り返ります。
夫婦で働いている定食やの常連客が今日の味噌汁は薄いと店員の眞澄に話しかけます。
眞澄はぶっきらぼうに黙って飲んでろ!というと、奥さんから一喝され、お客には優しくしろと怒られるのでした。
亡くなった眞澄の父親が店を経営している時からの常連客に、眞澄は塩分控えろとまたしてもぶっきらぼうに話しかけます。
眞澄は常連客の体を気遣ってわざと塩分控えめの味噌汁を提供したのでした。
妊娠している妻から困ったパパだと言われると父ちゃんって呼ばせろとまたしても乱暴に応えるのでした。
常連客にも囲まれてお店も繁盛しているなか、一人の男が入ってきます。
カウンターに案内しようとする坂浦眞澄の嫁ですが、男はそのまま眞澄のほうに歩み寄るのです。次の瞬間、店のなかがざわつき始め、腹を刺されて血がにじみ、口からも血が溢れる坂浦眞澄が座り込み、目の前にはナイフを持った男が棒立ちしているのです。
眞澄は幼い頃の自分や妊娠を知ったときのことなどこれまでのことが走馬灯として頭を駆け巡ります。
泣きじゃくる奥さんの前で死ぬわけには行かないと思いながらも眞澄は死役所で気がつくのでした。
他殺課に案内をされる眞澄は死んでしまったこと知りますが、どうして殺されたのか心当たりがないと怒りをぶつけるのでした。
自分がなぜ殺されなければいけなかったのか?犯人は誰なのか?何の目的だったか?
わからないままでも、いきなり死役所に表れてしまうんですね。
真澄が殺された理由が「さかうらみ」だったとはいえ、理不尽さばかりが残ってしまうケースの話でした
人を殺す理由がわからない
昔いじめていた相手が仕返しに殺しに来たのか、仲が悪かったやつの仕業なのかと始めは眞澄のことを殺した犯人についていろいろと想像をしてしまいました。
ぶっきらぼうだけど優しいのは分かったのですが、きっとやんちゃしてきて、自分でも気がつかないうちにいろいろな人のことを傷つけてきたんだろうな。
殺されるもの自業自得なんだろうと思いきや、犯人の正体を知って驚きしかありませんでした。
本当にどうして殺されなくてはならなかったのか、殺人者の心理というのは分かるはずがないのです。
子供が生まれる直前、夫が息絶えるのを見ていた奥さんが無事なのか、生まれてくる子供が無事なのか、殺された自分のことよりも家族のことを心配する姿には胸がえぐられる思いがします。
自業自得で殺されたのならよかったのにと思うほど。
死役所は死んでいい人が死ぬということがなかなかないので見ていて辛いものがありますが、死について大変考えさせられます。
そして、眞澄のことを殺した犯人もきっとこの死役所にやってくるのだろうなと思うとさらにゾワッとしました。
殺される理由は犯人にしか分からないものの、このストーリーの殺され方はなかなか理不尽だと感じるはずです。
坂浦真澄の名前に理由があった?
不器用で口が悪くて、昔はやんちゃしていたのだろうなということが分かる男性が今回の死役所のお客さんです。
もうすぐ子供も生まれて、仕事もまずまず順調で、順風満帆な人生を送っている男性は正しく人生これからなのに殺されてしまいます。
こちらのストーリーのポイントは殺したのは誰かということと、どうして殺したのかというところです。死役所で受付に通された眞澄はどうして自分が殺されなくてはいけなかったのかを分かっていません。
しかし、そんな真澄に対してミチルが真澄を殺した犯人の名前を教えてしまいます。
自分のことを殺した相手の名前を聞いてひどく動揺するのです。眞澄のことを殺した相手というのはとても意外な人物です。
そのため、どうして殺されなくてはならなかったのかということが理解できないというのが今回のポイントです。
自分のことを殺した相手のことをやっぱり殺しておいたらよかったとつぶやく眞澄。殺される理由なんて分からないまま殺される無念というものを描いています。
犯人や犯行の動機というのは注目されるポイントではありますが、個人的には被害者の坂浦真澄(さかうらますみ)と加害者の原島憲治(はらしまけんじ)の名前に注目していただきたいです。
ストーリーでは触れていませんが、この二人の名前が全てを物語っているのではないでしょうか。2人の名前を並べたとき、ドキっとするはずです。
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