さて、前回「ビースターズ」7巻でとうとう食殺事件の犯人と接触したレゴシ。
背後から襲われてボロボロな姿のまま、ゴウヒンの助けを求めて裏市へと赴きました。
8巻ではレゴシが食肉を前に修行を開始します。
一方、ルイも決意を新たにする姿がなんともかっこいい!
さて、8巻のネタバレ、まとめていきましょう!
ビースターズ第62話・覚悟は漂白可能
息せき切って朝帰りをしたレゴシ。
同部屋の面々はレゴシの様子がおかしいと首を傾げます。
場面は変わり、昨夜のゴウヒンの病院でのシーン。
自分を襲った食殺事件の犯人は野放しにしておくわけにはいかない、戦い方を教えてくれというレゴシに対し、ゴウヒンは「断る」と一言で返します。
「お前みたいな爆弾を抱えていたら俺の仕事がしにくいだろうが」とのことです。
今、裏市はシシ組が勢力を強めていて、レゴシが出入りしているのを見つかれば殺されるというのです。
「俺はもう傍観者でいたくない」と食い下がるレゴシに対し、妙案が浮かんだというゴウヒン。
レゴシの身体を椅子に拘束し、毛を刈り上げたのでした。
朝~夕は学校、夜~明け方は裏市で修行をいうスケジュールをこなすことになったレゴシ。
しばらく忙しく演劇部も休みがちになりそうだというレゴシの裏で、女子部員たちは「白レゴシ」アリナシ判定をしているのでした。
ビースターズ第63話・油をひいて火をつけろ!
肉の塊の前で白装束を着て座禅を組むレゴシ。
肉への欲望を克服し、肉なしで強くなれる身体に作り変えるための修行であり、ストレスをためて負のパワーで強くなるという趣旨ですが、もう顔面蒼白です。
そんなレゴシの姿を見て、ピナは最近クソブスだが大丈夫かと声を掛けます。
レゴシはイラッとしつつも、彼から漂う濃厚なメス臭が気になります。
頬が赤いがどうしたのか尋ねると、ピナは彼女とメッチャクチャにキスしてる時、間違えてほかの女の名前を呼んでしまったという。
呆れてその場を去ろうとするレゴシですが、ピナは追いかけて煽り倒します。
結果、レゴシは生まれて初めて凶大な草食獣への憎悪が沸いてきます。
おかげで、みなぎる17歳男子の負のパワーを実感することができました。
ビースターズ第64話・踊り子にトウシューズはない
裏市のストリップ劇場での話。
踊り子であるオカピのコスモは、本人のいうところ食欲・性欲が一度に刺激できるとして大人気を博していました。
彼女はタバコ吸いに出たビルの屋上でルイと出会い、冷やかしで見に来る草食獣は大嫌いだ、子供は早く家に帰れと叱りつけます。
劇場に戻ったコスモはお得意様のメガネグマに声を掛けられ、トイレで膝をつきました。
だんだん強くなる頭を掴む力に恐々としつつも、裏市に出入りしている草食獣の最期はこんなものと覚悟したコスモの元に、シシ組が割って入ります。
コスモに対し「家に帰れと言ったが裏市(ここ)が俺の家だ、草食獣同士改めてどうぞよろしく」と凄むルイでした。
ビースターズ第65話・仮想遺伝子の値打ち
立派な角を持つホーンズ財閥社長のオグマ。
ルイが退学届けを渡すと反抗期にしては少し遅い、言います。
ルイが、偽りの親子の決別の時がきたのだとペンを渡すと、13年前に700万円でルイを買った時の思い出を話すオグマ。
ルイはこれまでの日々を反芻し、”あなたはずっと俺の憧れだった”と思いながら銃を突きつけます。
少しも動じず、「お前のその愚行に走る癖を私はたまらなく気に入っている」というオグマ。
緊張感漂うやりとりの末、届けにサインを貰えたルイでしたが、退学届けは休学届に書き換えられてしまいました。
場面は変わり、ルイとコスモは裏市のバーで裏メニューの野菜ジュースを飲みます。
美味しそうに飲むルイの様子に、コスモは「逃げるなら今のうち」とアドバイスします。
しかしシシ組の面々やシシ組を歓迎する裏市の様子に、俺はもうこっちに決めた、とルイは心に誓います。
そんな中、迷子を世話する毛刈り後のレゴシの姿を見つけ、思わず青くなってしまうルイなのでした。
ビースターズ第66話・荒星の弔い
迷子の世話をしていると、シシ組に道をあけろと怒鳴られてしまう毛刈りレゴシ。
ルイとの邂逅に動揺していると、ジャガーのまだら組がシシ組に絡んできました。
隙をついて逃げたレゴシの手にあった肉を見て、ルイはショックを受けます。
しかし同時に、レゴシだけは良心を持つ肉食獣だと信じていたことを自覚しました。
場面は変わり、ゴウヒンの病院。
レゴシの”肉座禅”は、平然と肉に触れていられるまでに成長していました。
ピナに腹が立ったように草食獣に対して腹立てたり悲しんだり喜んだりしていいんだと思い出したレゴシ。
その後海に移動し、肉座禅に使った肉を埋葬しました。
肉になった草食獣の生前のことを調べて弔ったレゴシに対し、ゴウヒンはレゴシなら成し遂げるかもしれない、と新たな期待を胸に「第一関門突破だな」と声掛けてあげました。
ビースターズ第67話・電流通う牙の列
昼休みに休憩所へ呼び出されたジュノ。
レゴシから口の中を見せてほしいと頼まれます。
告白された相手に対してデリカシーがないと嫌がるも、ちょっとだけならと答えました。
ジュノの牙を観察するとオスの牙との差がよくわかるとじっくり見つめるレゴシ。
散々観察された末に突き放すレゴシに対して、弄ばれたと憤るジュノでした。
犯人の口の中の情報を整理して考えているレゴシをよそに、演劇部の肉食獣部員は「アゴくらべ」について盛り上がっていました。
ヒモを口で咥える綱引きの「アゴくらべ」でビルに挑まれたレゴシは、犯人に迫れるのではとやる気を出しますが、ビルに瞬殺されてしまいます。
おやつのリンゴを齧ってみても、まともに跡がつきません。
第一関門も突破したのにどうしてと、動揺するレゴシでした。
ビースターズ第68話・ご挨拶 冷えた口元 燃える手に
春先には平均の1.5倍の咬筋を持っていたレゴシは、なんとかリンゴに跡がつくという程度まで衰えたアゴの退化に動揺していました。
飲み屋でゴウヒンに愚痴っていると、潜入捜査中なのだから気を引き締めろと叱られます。
ターゲットは食肉中毒のシマハイエナ。
人気のない場所に移動したところで捕獲を開始します。
口元に拘束具をつけられた状態でシマハイエナと闘うレゴシは、これまでにない力を手足に感じます。
牙の力は四肢に分散されていたのでした。
ビースターズ第69話・糸電話の回線 乱れております
前回の捕獲以来、ゴウヒンの仕事を手伝うようになったレゴシ。
手伝ううちに、ゴウヒンが食殺した患者を警察に連れていっていないことに疑問を感じます。
ゴウヒンはパンダの立場から、肉食獣を裁いて世直しをする気はないと言います。
それが自分の正義で、それを通すが故に5年前嫁と子どもが逃げてよかったと、さらっと暴露しました。
場面は変わり、久々に学校で過ごすレゴシ。
成績が著しく下がったてまずいとは思っているものの、昼夜逆転生活で眠くて仕方がない様子です。
図書館でうたた寝をしていると、覚えのある匂いがしてきました。
オオカミのたぬき寝入りを決め込んでいるところ「男友達に今夜遊ぼ~って誘われた」というハルの言葉に反応してしまいます。
食い下がるレゴシに対し、メールも無視、ほとんど会えていない状況に怒りつつも寂しかったと呟くハル。
話せども思いが通じない状況に、糸電話の糸を切られる状況を思い浮かべるレゴシ。
ぐるぐる考えた末「俺と結婚してください」と口走ります。
お断りだと言い放ったものの心乱されるハルと、ゴウヒンならもっとキマったプロポーズできたんだろうかと思うレゴシでした。
ビースターズ第70話・文明のゆりかご
SNSの話。この世界では草食獣が肉食獣と撮った写真を投稿するとバズるそうです。
メスヒョウ18歳、多感な時期のシイラは、写真を撮りたがるのに撮ったらすぐ距離をとる草食獣の態度にモヤっていました。
ジュノに相談すると、草食獣が周りの目を気にするのは防衛本能が働いているせいだから、写真を撮るくらいは付き合おうと言います。
2歳年下の後輩がとる大人な対応に打ちひしがれるシイラでしたが、遂に切れ、クラスメイトでヒツジのピーチを強引に遊びに誘います。
2人きりで買い物をしていると、ヒョウは柄物が着られない、ヒツジはポリエステルの服で感電するなどと異種族交流に花が咲きます。
買い物終わりに2ショット写真を撮った2人。
楽しくて写真を撮るのも忘れていた、良い写真だからみんなに見せるの勿体ないというピーチに、「やめるの?」と聞くシイラ。
やっぱり投稿する!というピーチの頭を、拗ねた顔でこづくシイラでした。
ビースターズ8巻まとめての感想は?
今回は皆が前に進んだような内容でした。
レゴシは修行で新しい力を手に入れ、ルイは裏市に居場所を見つけた。
これまでいなかったタイプの生意気な新キャラも増え、物語が進む準備が整ったと感じるような内容でした。
そしていきなりのレゴシのプロポーズ!
図書館で唐突に「結婚してくれ」と言ったことのある人は、人間界でもビースターズ界でも初なんじゃないか?と思ってしまいます。
ジュノも、毛刈り姿に好感を持ったり、口の中を見せてくれとお願いされたりしてメンタル大忙しでしたね。
今後、食殺事件の真相はどう明らかになるのか。
レゴシとハルは真っ当なカップルになれるのか。
ピナは先輩や犯人に食殺されずに済むのか。
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