空挺ドラゴンズって面白くないのかなと思って読み始めたら、龍(オロチ)取りの話が面白くてはまってしまったので1巻各話のネタバレをご紹介します。
空を駆け、龍(おろち)を狩る者たち――――
それが龍捕り(おろちとり)。この物語にはなくてはならない職業です。
空を泳ぐ龍を狩って、地上で解体して肉を切り取り、油を搾る。そしてそれらを都市に卸すことで生計を立てています。
オロチトリの話って面白くないかと思っていたら、おいしそうな料理の場面もあり、面白くて完全にはまりました!
さあ、今日はどんな龍を捕るのか!
空挺ドラゴンズの1巻のまとめと感想についてお知らせいたしますが、ネタバレ内容も含みますのでご注意をくださいね!
空挺ドラゴンズ1話「クィン・ザザ」
今では数は少なくなったものの、それでも捕龍船(ほりゅうせん)のクィン・ザザ号に乗る龍捕りたち。
中でも貪欲に龍を貪り食べる、食欲旺盛なミカ
ミカは龍を見つけるのが上手で、誰よりも早く龍を見つけます。
記念すべき1話も、ミカと仲間たちが龍を捕っているところから始まります。
そして、ミカは龍に飛び移り「うまそう~!」と言います。
地上に降りて、龍を解体します。
そのシーンは、まるで現場を模写したかのようにどこかリアリティがあります。
しかし、龍捕りはかつて囚人や無頼漢が多かったため、そのイメージが強く、町の宿に泊まれないというハプニングが発生。
「歓迎されてないみたい・・・」
新人のタキタが言います。
だが、その直後、隣の町に龍が出たと知らせがあります。
町は宿の拒絶をしておきながら「助けてくれ!」と言い、さすがの仲間たちも非難ごうごう。
「行こう」
それでもミカは言います。
いつもの仕事だと。
仲間を説得し、ミカたちは隣町に向かい、龍を捕えます。
その捕獲シーンは圧倒的な描写で、とても美しく、同時に力強さがあり、読んでいる側もミカと同じくわくわくします。
捕獲後は、ようやく町に入れてもらえた、クィン・ザザ号の乗組員たちが豪快に龍の肉を頬張ります。
冒険シーンといい、龍の肉のグルメなシーンといい、読者をわくわくどきどき、時々空腹を
感じさせます。
空挺ドラゴンズ2話「賞金と極小龍の悪魔風」
2話は、再び別の龍の捕獲シーンから始まります。
そしてその後は、捕獲した龍の解体や搾油作業で大忙しの乗組員たちの姿が描写されています。
中でも、暑さに耐え切れずに悲鳴をあげる、新人タキタ。
タキタは、今回捕獲した龍の予想買取値段を聞き、驚きます。
そして自分への報酬(給金)の額の少なさにも、驚きます。
タキタは支度金としてクィン・ザザ号に借金があるのです。
そして、解体や搾油が終わり、風に当たっているタキタは、小型の龍を発見。
小型の龍は空挺内に逃げ込みます。
鳥かと思えば、やっぱり龍であることに気づくとタキタは捕獲作戦に出ます。
「龍は宝の山!」
そして空挺の中にて捜索活動をしていると、ミカと出会います。
同時に、タキタとミカは、船を仕切るギブスという男が倒れているのを発見。
ギブスが言うには、「何かに噛まれた」そうです。
そこでタキタは極小の龍について、乗組員たちに伝え総出で捕まえることになります。
最終的には、ミカの銛によって仕留められて、極小の龍の捕獲作戦は終了。
食べるにしても、油を採るにせよ、あまりにも小さい龍。
そこでコックが、悪魔風の料理に仕立て、食べたミカが一言。
「う……んまぁ」
どうやら、美味しかったようです。
また、何かに噛まれたというギブスは、一体なににかまれたのでしょうね・・・
空挺ドラゴンズ3話「乗船理由と龍のテリーヌ」
今回の話は、数少ない女性乗組員のヴァニー(ヴァナベル)の話。
朝起きたヴァニーは、隣でゴワゴワ、フケだらけの髪をとかすタキタを見て、
「力まかせにしちゃダメ」
と一言。
タキタとおしゃべりをしていると、ヴァニーは言います。
「地上に居場所が無かったから、空の飛び方を覚えただけ」
と意味深なことを言い、部屋を出ます。
そして朝食を乗組員たちが、騒々しい中でそろって朝食を食べ、ある者は見張りに、ある者は刃物を研ぎ。
今は、解体はないけどそれぞれ忙しい。
そして、いち早く龍の存在に気づいたミカは、それを乗組員たちに知らせます。
近くの雲から飛び出たそれは……龍!
捕獲現場の中で、ミカは言います。
「捕って、解体して、食う。それが龍捕り(おろちとり)だ」
それを見ていたのは、ヴァニーだった。
夜になり、盗み食いをしようとするミカにヴァニーは「大きなネズミ」と言います。
二人は会話しながら、龍のテリーヌを作り、そこへ乗組員たちも集まります。
そしてミカとヴァニーは、コップをぶつけ合い、酒を飲みます。
龍を捕って!食う!
乗組員の乗船理由はこれに尽きるようです!
空挺ドラゴンズ4話「光る龍と塩漬脂身(サーロ)の燻製」
今回の話は、ジローという青年が出てきます。
ジローの父親は、龍捕りだった。
しかしジローはそれをよく思っていなかった。
「いいかげんな人だったよ。俺と母さんほったらかして旅に出る!」
とグチを話した後、ジローは「嵐が来る」と乗組員に報告し、それに船長代理のクロッコが指示を出します。
すると、仲間の一人がジローに言います。
「光る龍が見れるかも?」
タキタにせがまれ、何の話かジローは話します。
とある空挺が、嵐の中で光る龍に遭遇し、その龍のおかげで嵐を抜けられたという。
「ただの言い伝えだよ」
とジローはタキタに言い切ります。
恥ずかしそうなジローに、ミカが言います。
「いるかもしれないぞ!」
そう、龍のすべてを見た人間はいなかったのです。
クィン・ザザ号は嵐にまきこまれます。
激しい嵐の中、見張り台に立つミカとジロー。
二人は嵐の中で見ました。
光り輝く龍を――――
そのとたん、ジローは父親の話が本当だったことに、涙が出そうな顔をします。
クィン・ザザ号はその光る龍についていき、嵐の抜け道を通って無事に嵐から抜け出しました。
空挺ドラゴンズ5話「空中海賊とパストラマ」
無事に嵐を抜けた、クィン・ザザ号。
見張り台に立っていた仲間が、救難信号を出している、海に浮かぶ船を見つけます。
船に降りるミカとヴァニーは、誰もいない船を不信に思います。
すると、ヴァニーはすぐに何かに気づき、空挺に引き上げてもらいます。
実は、救難船はおとりであり撒き餌だったのです。
「ヴァナベルの予想が当たったな」
それは空中海賊のおとりだったのです!
ミカたちは、空中海賊相手にひと騒動を起こします。
途中、タキタが瞼を少しだけ切ります。
それを知ったミカは、空中海賊の船に乗り込みます。
そして、退治。
ミカはちゃんとタキタを怪我させた海賊にパンチを食らわせます。
そして、空には龍が――――
空挺ドラゴン1巻のまとめと感想
「ドキドキ」と「わくわく」がそろった冒険グルメ!?
「空挺ドラゴンズ」
1巻では「龍捕り(オロチ取り)」の狩りや生活のようすがうかがえる内容となっていました。
空中で龍と闘うわけですから、あたりまえですが落ちたら死ぬわけですよね。
クィン・ザザ号に乗って、生死をかけて龍と闘っているのには、乗組員それぞれに乗船理由があるようです。
賞金を目当てにするもの、借金を返したいもの、ただおいしい肉がたべたいもの・・・
乗組員のそれぞれの物語も今後は語られるかもしれません。
また、空には「光る龍」がいたり、空中海賊が現れたりと空の世界にはいろんなものがいそうで、今後の展開がとても楽しみです。
そして、何よりも私が感動したのが「料理」
単行本には、龍のレシピが載っていたり、あとがきにて細やかな詳細設定が載っていたりと、読みながら唾液が止まらない、ダイエット中の私にはちょっと困った漫画です。
でも、次の展開がなるところですが2巻ではちょっと甘く切ない恋物語が?
気持ちも身体もわくわくする漫画で間違いなし!
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