10月からアニメ化された人気漫画「ビースターズ」。
ヒロインであるウサギのハルは賛否が分かれているようです。
聖女感とビッチみを併せもつハル。
今回は彼女のかわいいところとウザいところ、魅力について考察してみました。
ハルのプロフィール
ビースターズ3巻・ハルの創作メモのプロフィールを紹介します。
ハル(18)♀ /10月19日生まれ・てんびん座 O型
ウサギ科ネザーランドドワーフ
105cm/15kg
好きなもの 朝ドラ
ハルの女っぽさ
良くも悪くもすべての女性が持つ要素を沢山含んでいるキャラクターです。
でもハルの魅力はそこではなく、「自分に嘘をつかない」という馬鹿正直さにあるんです。
いろいろな取り繕いが必要なこの世界で、ハルだけはズカズカと自分の気持ちや欲望に従って歩いている感じ。
ハルが持つ「子供っぽい誠実さ」は、レゴシとの共通点でもあるので、大切な特徴なのです。
ハルの容姿
ハルの容姿は目が真っ黒なせいもあり、かなり本物のウサギに近いです。
大抵の人間が赤ちゃんを可愛いと思うのと一緒で、大型肉食獣から見てもウサギっていうのはある程度愛らしく見えます。
あえてわかりやすく人間っぽい属性に当てはめるならば、彼女はロリータです。
板垣先生はコミック巻末に詳しい創作メモを載せてくれています。
なお、家族は父母兄姉の5人でハルは末っ子です。
ハルをかわいいと思う理由、ウザいと感じる理由が分かってくる気がしますね。
ハルがかわいい理由と魅力
ハルのプロフィールから「なぜかわいいのか」、根拠を切り取っていきます。
幼児性
主要4キャラの身長/体重を比較してみると、ハルは飛びぬけて小さいです。
ハル :105cm/15kg
ジュノ:170cm/51kg
レゴシ:187cm/77kg
ルイ :172cm/53kg
また、「黒目がち」も子供の顔の特徴です。
幼児の特徴を併せもったハルは、「小さな子供みたいでかわいい」のでしょう。
なお、調べるうちに「ハルの体形は4歳児くらい」という衝撃の事実がわかりました。
作者もロリータと言っていますが、さすがに気まずいものを感じました。
H28年の日本人の4歳児の平均身長・体重は101.2cm/15.7kg
<参考文献> 厚生労働省、第2-6表「身長・体重の平均値」
誠実さ
ハルは嘘や社交辞令をあまり言いません。
大学の女友達との絡みでも、普通は「すご~い」と調子を合わせる場面ですが、自分の意見をはっきり述べました(14巻119話)。
その清廉さから周りとの軋轢も生みますが、「子供っぽい誠実さ」を持つことは、レゴシと付き合っていく上でも重要な点だと思います。
まとめると、愛らしい見た目+清廉な態度=” 無垢さ ”がハルの魅力でしょう。
加えて、名門チェリートン学園に通う優秀さと自分の意見をはっきり述べるところから、「タッチの南ちゃん」や「朝ドラヒロイン」のような聖女感があるのではないでしょうか。
ハルがウザい理由と欠点
続いてハルの「ウザいところ」について、根拠を切り取っていきます。
好きなもの:朝ドラ
1961年から放送開始した連続テレビ小説「朝ドラ」は、さわやかなヒロインが特徴です。
そのさわやかさを揶揄されがちでもありますし、過去の主演女優の中には「あざとい」と悪評を集めている方もいます。
多くのファンを集める一方で嫌う層も一定数存在するこの番組。
影響を受けているハルも、一部の方からのヘイトを集めているのではないでしょうか。
女性の持つ要素
個人的な意見ですが、女性性を一言でいうと「めんどくさい」に尽きると思います。
それに加えて、女同士のオブラートがかかっている社交にハルの「子供っぽい誠実さ」が絡むことで、めんどくささの化学反応を起こしてしまっているように思います。
性に乱れているところ
ハルは「不特定多数と関係を持つウサギ」と学校でも有名です。
学生時代、こういう評判を持つ子はいましたね。
奔放さは大抵の男女から嫌われるので、悪評もさもありなんといった風情です。
まとめると、あざとさ+めんどくささ+性に奔放=” 食えない女 ”ということでしょう。
過去に不人気を集めた「NANAのハチ」を彷彿とさせます。
「草食の食えない女」をレゴシが食べたがる、と日本語の複雑さを再認する形になりました。
ハルの魅力について、結論とまとめ
今回ハルについて掘り下げていったところ、一つの結論に辿り着きました。
「ハルの長所は短所になりがち」ということです。
また、自棄に走って性に奔放になってしまったことも大きなマイナスです。
ハルをウザいと思う「否定派」
● ビッチが嫌い
● あざとさが受け付けない
かわいいと思う「肯定派」
〇 見た目が好き
〇 身体は脆くても心が強いところに好感をもてる
〇 ハルの自棄が理解できる(or 歓迎している)
といったところではないでしょうか。
ただ、ハルの短所は若い女の悪いところが強く出ている状態で、年をとってレゴシと穏やかな家庭を持つと解消しそうな気もします。
「穏やかな家庭を持つ」ことのハードルが高いのが難点ですが、親や祖父に大事に育てられたこの2匹なら逞しくやっていくでしょう。
喜劇王・チャップリンの格言に「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」というものがあります。
真剣に悩む2匹のドタバタコメディをこれからも温かく見守っていきたいですね。
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