コーヒー好きの人の多くは自分の好きな豆や入れ方など、こだわりを持っているもの。
「自宅で本格的なコーヒーを飲めるのが夢」だなんて人も少なくありません。
コーヒーの中でもとりわけ本格的と言えば「エスプレッソコーヒー」ですが、どうも苦いしまずいとの評判があります。
しかし、エスプレッソコーヒーは本当は苦いだけ、まずいだけじゃない本当のコーヒー党が飲むべき本物のコーヒーだったのです。
もしも、このままエスプレッソコーヒーのおいしさを知らないままだったら、コーヒー好きのあなたの人生は損をしているかもしれません。
そこで今回は、エスプレッソコーヒーの魅力、そして自宅で簡単に本格的なエスプレッソコーヒーが楽しめる方法に迫っていきたいと思います。
この記事を読み終えるころには、家庭用のエスプレッソマシンへの理解が深まり、自宅でエスプレッソコーヒーを楽しめる充実したコーヒーライフをイメージできるようになっているはずです。
エスプレッソコーヒーは苦いしまずい？
あなたは「エスプレッソコーヒー」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか？
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といったイメージを持った方が多いのではないでしょうか？
確かにファミレスなどのコーヒーマシンで飲むエスプレッソは、ただの濃い煮詰まったコーヒーに思えるかもしれません。
本物のエスプレッソコーヒーに出会う機会があれば、エスプレッソコーヒーがあなたのお気に入りナンバーワンになることは間違いないのです。
しかし、残念ながら日本では「量の少ない苦いコーヒー」をエスプレッソと認識されています。
ところで、あなたはエスプレッソコーヒーがなぜあんなにも濃くて少ない量で提供されているかご存じでしょうか？
「量をケチって少なくしてるんでしょ？」
「煮詰まったコーヒーを出しているんじゃない？」
「濃くて苦いから大人の雰囲気を味わいたいだけでしょ？」
どれも違います。
実は、エスプレッソコーヒーが濃くて量が少ないのには理由があるのです。
エスプレッソコーヒーは、高圧の蒸気を使ってコーヒーの豆の中に閉じ込められている旨味を引き出すため、お湯を使ったドリップ式のコーヒーに比べて量が少なく濃くなります。
濃くなるということは、それだけコーヒーの旨味がギュッと濃縮されているということ。
エスプレッソコーヒーは、豆の種類によって異なりますが酸味や苦み、そして旨味がドリップ式のコーヒーと比べて実に約8倍になっています。
エスプレッソコーヒーの濃さや量の少なさは、煮詰まっていたり単に濃くしているだけではなく、コーヒーの旨味などが濃縮されているという秘密があったのです。
もしも、煮詰まっている苦いだけのエスプレッソコーヒーにしか出会っていなかったとしたら、あなたのコーヒーライフを損していることになります。
あなたのコーヒーライフが充実するための「美味しいエスプレッソコーヒー」の飲み方をご紹介しましょう。
実はあなたも飲んでるエスプレッソ
「エスプレッソコーヒーなんて飲んだことはないわよ」と思っている方でも、実は飲んだことがあるかもしれません。
エスプレッソコーヒーは意外に身近な存在だったのです。
それでは、身近なエスプレッソコーヒーの飲み方を３つご紹介します。
カフェラテ
ふわふわなミルクでリーフやハートなどの絵が描かれたラテ絵のカフェって素敵ですよね。
おしゃれなカフェでくつろぎながら、ラテ絵に感心しながら楽しんだこともあると思います。
ラテ絵が浮かんでいるカフェですが、実はエスプレッソコーヒーなのです。
ラテアートでは、マシンで抽出されたエスプレッソコーヒーが使われています。
また、素敵なアートを描くミルクはエスプレッソマシンから出る蒸気を使って作られています。
コーヒーのうえに浮かんでいるミルクは、高温のスチームで瞬間的に熱せられることでふわっふわなラテに変身しているのです。
あなたがカフェで楽しんでいたラテアートの正体は、エスプレッソコーヒーだったのです。
アフォガード
「アフォガード」という言葉は耳慣れないかもしれませんが、バニラアイスやジェラードの上にトロリとしたコーヒーがかかっているスイーツといえば、思い当たる人もいると思います。
甘いアイスとほろ苦いコーヒーが絶妙なバランスで口の中で溶け出す大人のスイーツがアフォガードなのです。
アフォガードにはエスプレッソコーヒーが使われています。
高圧力でコーヒーの旨味を抽出しているエスプレッソコーヒーだからこそ、アイスの甘みとマッチしてアフォガードの魅力を引き立てているのです。
スイーツにエスプレッソコーヒーが使われていることを意外と感じた方もいるのではないでしょうか。
もしも、アフォガードを召し上がる機会がありましたら、コーヒーの味もしっかりと楽しんでみてください。
コルタード
コルタードとは、エスプレッソコーヒーを少量の温かい牛乳で薄めた飲み物です。
「コーヒーと牛乳で作っているならカフェラテと同じでしょ？」という声が聞こえる気がします。
確かに材料だけを見れば、コーヒーと牛乳ですので同じように思えるかもしれません。
カフェラテは、牛乳をスチームで熱したスチームドミルクを使い、ミルクの割合もエスプレッソコーヒー２割に対して、ミルクが８割とミルクの量がとても多いのが特長です。
コルタードは、エスプレッソコーヒー７割に対してホットミルクが３割となっています。
コーヒーとミルクの割合やホットミルクの温度も好みに合わせることができますので、オリジナルの味を楽しむことができ、こだわりの一杯を楽しめるコルタードもエスプレッソコーヒーの魅力の一つです。
今回ご紹介した楽しみ方のほかにも、マキアートやカプチーノなど、聞き覚えのある飲み方もエスプレッソコーヒーなのです。
エスプレッソコーヒーがまずいというイメージが変わったのではないでしょうか？
エスプレッソコーヒーのおいしさの秘密
ちょっとだけ、エスプレッソコーヒーの魅力に気が付いていただいたところで、エスプレッソコーヒーのおいしさの秘密に迫りたいと思います。
実は、エスプレッソコーヒーはドリップ式のコーヒーとは入れ方が違うのです。
専用のマシンで６〜９気圧という高い圧力をかけてエキスだけを抽出するため、量が少なく濃いコーヒーになります。
高い圧力をかけて抽出するため、エスプレッソコーヒーの抽出量は30〜45CC と少ないのです。
本当は、もっと抽出できるのですが、それ以上に絞り出すとまずいエスプレッソとなってしまいます。
コーヒーのいいところだけを抜き出したエスプレッソコーヒーですが、「本当はおいしい」と言われても信じられないと思います。
ところがエスプレッソに合った正しい豆の挽き方と専用のエスプレッソマシンがあれば、おいしいエスプレッソコーヒーと出会えるのです。
「専用のマシンなんか自宅では無理だよ」
と思っている方もいるのではないでしょうか?
実は、家庭用のエスプレッソマシンもネットで買えます。
家庭用のマシンがあれば、本格的なエスプレッソが自宅でも楽しめるのです。
自宅でも楽しめることで、エスプレッソコーヒーがちょっとだけ身近に感じていただけたのではないでしょうか？
自宅でおいしいエスプレッソコーヒーを飲みたい
まずいどころか、実は甘くておいしい本場のエスプレッソコーヒーですが、専門店に行かなくてもエスプレッソマシンがあれば、自宅でも簡単に本格的なエスプレッソコーヒーが楽しめるのです。
せっかく自宅で楽しむのなら、少々こだわりたいところ。
おいしいエスプレッソコーヒーを自宅で楽しむためのポイントについて紹介します。
エスプレッソコーヒーに興味がある方は、コーヒーライフで損をしないようにしっかりチェックしてください。
コーヒー豆
エスプレッソコーヒーには深めの焙煎をした深入りの豆がおすすめです。
コーヒー豆は深くいればいるほど苦みが強くなる傾向があります。
深煎り方法には苦みが強い順に
「イタリアンロースト」
「フレンチロースト」
「フルシティロースト」
「シティロースト」
などがありますが、やや深めに媒染された豆がエスプレッソコーヒーにはあいますので「シティロースト」がおすすめです。
また、挽き方はパウダー状になるほど細かく挽いた「極細挽き」の豆を使います。
手動のミルでも極細挽きはできないことはありませんが、電動ミルのほうが手軽です。
エスプレッソコーヒーでは「タンピング」という手法を使います。
タンピングとは、フィルターに入れたコーヒーの粉を水平に固めることですが、高い圧力をかけて抽出するときに粉が暴れるのを防ぐ目的で行います。
粉が暴れないように固めることで、マシンから注がれるお湯が均一に浸透し、安定したおいしいエスプレッソコーヒーが抽出できるのです。
水
エスプレッソコーヒーは専用のエスプレッソマシンで高い圧力をかけて抽出するため、水にはデリケート。
高い圧力を出すためには細い管の中を蒸気が通っていく必要があります。
そこで、水道水を使っていると「カルキ」と呼ばれるカルシウムの成分が徐々に管の中にたまっていき、蒸気の通り道を塞いでしまうのです。
高い圧力でコーヒーのうまみを引き出すことができなくなってしまいます。
自宅でエスプレッソコーヒーを楽しむためには、水道水以外のミネラルウォーターがおすすめ。
コーヒー豆との相性では、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれている「硬水」は苦みが強くなり、ミネラルの含有量が少ない「軟水」は酸味が強くなる傾向があります。
ただ、硬水の場合は水道水と同じようにミネラル分が、蒸気を作る管を詰まらせる可能性があるため、軟水がおすすめです。
おいしいエスプレッソコーヒーを飲むためには、ミネラルウォーターを使う時には、硬水と軟水の違いにも気をつけておきましょう。
エスプレッソマシン
エスプレッソコーヒーは高い圧力をかける必要があるため専用の器具やマシンが必要です。
「エスプレッソマシンなんて、業務用しかなくて高いんでしょ？」
と思っている方も多いかもしれませんが安心してください。
確かに業務用のエスプレッソマシンとなれば、高いものだと100万円以上するマシンもあります。
１００万円以上となると高いと思われるかもしれません。
実は、業務用のマシンは、何杯も連続してエスプレッソコーヒーを抽出できるように、浄水機能が備わった水道管と直結しています。
お客さんが来るたびにタンクに水を入れていては、コーヒーの提供が間に合いませんので水がすぐに補充される仕組みになっているのです。
また、圧力も９気圧以上の高圧をかけられるマシンが多く、大きなカフェでは100杯以上連続して抽出できる高性能なマシンが選ばれています。
家庭用のエスプレッソマシンは、カフェのように連続して何十杯も抽出することはありませんので、水道管と直結する工事は必要ありません。
一般的な家庭用のエスプレッソマシンは、通常のコーヒーメーカーと同じように付属しているタンクに水をためる方式をとっています。
家庭用といって侮ることはできません。
業務用マシンとの差は「水道管直結」と「タンク式」との違いくらいといっても過言ではないくらい、家庭用マシンのレベルは高いもの。
3万円台のエスプレッソマシンでも、コーヒーの抽出に最適な9気圧の圧力を安定して出すことも可能です。
また、ラテアートで使うふわふわのミルクを作るスチームノズルもついていますので、本格的なラテアートに挑戦することもできます。
自分好みの味が見つかるエスプレッソマシン
エスプレッソマシンは、特別な装置ではありません。
ドリップ式のコーヒーメーカーと同じような値段で家庭用マシンが購入でき、自宅でも本格的なエスプレッソコーヒーを楽しめるのです。
「とはいっても、エスプレッソマシンを扱うって難しいんじゃないの？」
と不安に感じられる方もいると思います。
確かにエスプレッソマシンの見た目は、長い管やバーがマシンから、ニョキっと出ていて複雑に見えますので、扱いが難しいように感じるかもしれません。
しかし、それぞれの役割を知って使いこなせるようになれば、きっとあなたのコーヒーライフを支える大事なパートナーになってくれるはずです。
例えば、マシンの正面から伸びている２本の棒。
この部分を「ハンドル」といい、それぞれのハンドルの先にはドリップコーヒーのフィルターと同じ役割をする「バスケット」が付いています。
バスケットに挽いた豆を入れてコーヒーを抽出するのですが、ここで豆の量が味のポイントになります。
初心者の場合は2つのバスケットを使って、豆の量を18gでダブルショットを抽出すると失敗せずにおいしいエスプレッソコーヒーを入れることができます。
しかし、同じダブルショットを入れる場合でも20gに増やしてみたり、反対に16gに減らしてみたりすると酸味や苦みが変わってきます。
豆の量を調整して自分好みの味を探してみるのもいいかもしれません。
また、マシンの横についている縦に伸びている管。
この管のことを「スチームノズル」といいますが、ここから出るスチームを利用して牛乳を温めながら撹拌してフワフワミルクに変身させるのです。
スチームの強さや角度によって、牛乳のフワフワ感が変わってきますので、ラテアートの腕といっしょに上達を楽しむこともできます。
エスプレッソマシンには「全自動型」や「セミオートタイプ」などがありますが、自分の味を出したい方にはセミオートタイプがおすすめ。
セミオートタイプは、抽出以外は手動で準備をする必要がありますが、その分だけ自由に豆の量や抽出時間などを調整できます。
オリジナルの味を出したいコーヒーマニアにはたまらない逸品です。
あなたのコーヒーライフを損しないために
実は、本格的なエスプレッソコーヒーに出会う機会がないままに「エスプレッソコーヒーはまずい」と思っていた人も多かったかもしれません。
しかし、おいしい飲み方や楽しみ方を知ることで、エスプレッソコーヒーを身近に感じていただけたのではないでしょうか？
高価なエスプレッソマシンではなく、家庭用でも十分に本格的なエスプレッソコーヒーは楽しめます。
しかも、エスプレッソコーヒーのほうがドリップ式のコーヒーよりも１杯に含まれるカフェインが少ないことをご存じでしたか？
エスプレッソコーヒーは、カフェインの摂取量にも気を配っている健康意識の高い方におすすめな飲み物なのです。
エスプレッソコーヒーの中でもおすすめの飲み方は「アメリカーノ」
アメリカーノとは、エスプレッソコーヒーをお湯で薄めたコーヒーのことです。
「薄めて飲むコーヒーなんておいしくないんじゃないの？」
と思うかもしれません。
しかし、もともと濃いエスプレッソコーヒーを薄めて、ドリップ式コーヒーと同じような濃さにして飲めますので飲みやすくなっています。
しかも、ドリップ式のコーヒーより風味がしっかりとありカフェインも少ないので、安心してコーヒー本来の香りを楽しむことができるのです。
ドリップ式のコーヒーだけしか知らないのでは実にもったいない。
自宅にエスプレッソマシンが１台あれば、コーヒー本来の味を極めたり、アレンジを楽しんだりすることでコーヒーライフの可能性が広がるのです。
大切な人とのくつろぎの時を、芳醇な香りのエスプレッソコーヒーを楽しみながら過ごせるなんて最高ですよね。
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